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読んだ本の感想

問題発見力を鍛える/要約・感想【細谷功】

問題発見力を鍛えるについて

タイトル 問題発見力を鍛える
概要 1964年、神奈川県生まれ。東京大学工学部卒業後、東芝でエンジニアとして勤務後、アーンスト&ヤング・コンサルティング(クニエの前身)に入社、ビジネスコンサルタントの世界へ。2009年よりクニエのマネージングディレクター、2012年より同社コンサルティングフェロー。現在は問題解決や思考に関する講演やセミナーを国内外の大学や企業などに対して実施している。
著者 細谷功
 

デジタルの進化と新型コロナ問題で、もはや何が起こるかわからない、いままでの常識が通じない時代(VUCAの時代というそうです)が一気にやってきました。これに立ち向かうには自分の頭で考えて、問題・課題を発見する能力が不可欠です。

ビジネス思考法のベストセラーを書いてきた著者が、「問題発見力」を切り口に、様々な思考法を解説します。

amazon評価(記事執筆時点) ★★★★☆ (4.1/5)

目次+要点

第1章 なぜ問題発見力が問われる時代になったのか

  • 「問題解決」から「問題発見」へ時代はシフトしていっている
  • 獲物からこちらに来る時代から、獲物を見つけることがより重要になる時代へシフトしている
  • 問題解決はパターン、明確な因果関係があるが、問題発見は確率論なのでやってみるまで分からない
  • AIは問題発見が苦手、問題解決が得意
  • 「問題がない状態→問題発見状態」が問題を発見するということ

第2章 問題発見は常識を疑うことから始まる

  • 自覚のある悪より自覚のない悪のほうがたちが悪い
  • 無知の知は非常識の中にある
  • 常識人と非常識人

第3章 問題発見とは新しい「変数」を考えること

  • 問題発見とは変数を決定する行為
  • 比較表にない項目を新たに作り出して新たな顧客ニーズにこたえようとするのが問題発見

第4章 「ギャップ」に問題発見のヒントあり

  • 問題とは理想と現実のギャップである
  • 期待値がギャップを生む
  • 新しいビジネスは「偏在」を見つけることから生まれる
  • 片方にあるが片方にはない状態の改善も偏在解消
  • 単なるパクリとそうじゃないパクリの違い

第5章 「具体と抽象」を駆使して自分の頭で考える

  • 抽象化=まとめて分類する、カテゴリーで考える
  • 線を引く行為は問題を生むことにもなる

終章 問題発見力を鍛えるために今後やるべきこと

  • 問題解決は多数派、問題発見は少数派
  • 問題発見は問題を作る側、非常識な人、天邪鬼