某フードデリバリー配達員の読書ブログ

フードデリバリー配達員が読んだ本のまとめと感想

ムギタロー 著 「東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!」の感想

投資を始めたけど、お金のことが全然わからないので、もっと勉強していこうということで集中的に読んでいる投資関連本。

今回は経済を理解するための入り口になればと思い、キャッチーなタイトルに興味を惹かれ「東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!」を手に取りました。

初心者向けで分かりやすく書かれていてサクサクと読めるので、読み終えるのに1時間もかかりませんでした。

そんな「東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!」についての感想をつらつらと。

書籍「東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!」について

著者 ムギタロー
発売日 2022/8/11
ページ数 256ページ

東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!の概要

この本は一人の東大生が、日本や世界のお金の動きを、「100人の島で起きた出来事」としてぎゅっとまとめ、めちゃくちゃわかりやすく解説した本です。

ユーモラスな動物たちの図解が入って、中高生から大人まで、誰でも「経済がわかる」内容になっています。

経済がわかると、世の中の流れが見えるようになります。
と同時に、不思議と日頃の悩みが小さくなっていきます。
「経済がわかる」のは楽しいですよ。
ぜひ体験してみてください。

東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!の要点と感想

100人という設定はあまり関係が無いというか…

個人的には、100人の村にしていることがどこかに活きているのか?というと、あまり活きていると感じない内容だった。

100人であることが意味を感じたのは、公務員まわりの説明の部分ぐらいかな…

経済って人間がかかわっている活動とはいえ、お金の話だから人数が意味を持つ局面がそれほどないというか。

キャッチーなタイトルにして、読みやすそうという興味をひかせるという役割は果たしているとは思うけど…。

MMT論を推したいという勢いを感じる

端々に「あ、MMTを推したいんだな」というニュアンスを感じる言い回しがある。

例えば、MMTは新しい経済理論ですということを説明しつつ、その比喩として、MMTを理解し支持する人が増えていて、さながら地面が動いていると説明してもすぐには理解してもらえなかったが、いずれ正しいと理解してもらえた地動説のようなものみたいな説明があったりする。

MMT=地動説=正解という印象操作を若干感じてしまった。

キャッチーなタイトルと相まって、若い世代にMMT論を触れさせる入り口になる一冊という戦略的な位置づけで書かれた一冊なのかな?とも思えた。

丁度同時期に違う動画が分かりやすかった分…

奇しくも偶然見た経済の仕組みに関する動画が、やたらと分かりやすくて、どうしてもそちらと比較して読んでいる自分が居た。

その動画では、経済の成長や縮小は、借金が膨らむ縮むということでもあるという解説があり、これが強烈に納得がいった。

信用、金利、経済成長等々…これらは”借金”というキーワードで説明できる。

そういう部分に踏み込んだ説明をこの本ではされていなかったというか、そこを軸にした説明をしていない印象だったので、そこが自分的には物足りなかった。

辛辣かもしれないけど、この本を読んで経済をなんとなく理解しようと思うなら、その動画を30分集中して見るほうが得るものは多いんじゃないかな?と思った。

てなわけで・・・

東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済がわかった!」を読んで思ったことを書かせてもらいました。

経済についてうすらぼんやりでもわかっている人には、多分「知ってる」と感じる部分が多いと思いますが、経済が全く分からないという人には入り口には良い一冊かもしれません。

ただ、経済の成長と縮小を説明する上で”借金”という概念は不可欠だと思うので、借金を軸にした具体的な説明がないのはちょっと残念。残念というか、そこをすっ飛ばすと6割ぐらいの理解度になるんじゃないかな?と個人的には感じる。

そんな一冊でした。